親鸞展
JR名古屋タカシマヤ
親鸞展
百貨店の催事場の展示にしては、しっかりとした内容。まあ防災上の理由もあり展示品は複製が多いが、親鸞という人物の入門としては十分に楽しめるのではないだろうか?
山口晃氏が原画のパネルも多く、その方面からも楽しめる。
JR名古屋タカシマヤ
小説「親鸞」連載記念 親鸞聖人750回忌記念企画
親鸞展
2010.1228~2011.0116
『親鸞展』 カセットミュージアム 音声ガイド解説作品一覧附 ナレーション:福士秀樹氏 案内時間:約30分
*真宗美術の情報の欠乏を如実に示す内容。原稿作家の力量よりインフォームされている情報の少なさに反省したい(ウチの活動も含めて)。
*名号の六字、十字、九字が基本的に「阿弥陀仏に帰依する」という意味で、、、と語り出すとイロハのイのところで取っつきやすいとも考えられるし、顔の向き、真向きの聖徳太子や右向きの法然とQS的なところでもっと楽しめる内容にできるのでは? まあ、ウチの仕事だわな。
2010年12月23日
2題
斎宮歴史博物館
三重県埋蔵文化財展
久しぶりの速報展だな。速報展という視点に立てば粒ぞろいの優れた展示。嬉野のコップ形が興味深い。東海の所々に韓半島産の陶質土器が出るんだよね。
ふと、映像展示について考えた。電車の時刻表とか考えてるんだろうか? 観光バスの観光客もあるので、トータルな兼ね合いなのだが、駅から普通に歩いて、間に合わないのは疑問符。と言いつつ、半分見も含めて2本見てしまった。うち1本は僕1人。見れば為になるんだけどな。
いつきの宮体験館
追儺まつり
12回もやってるのに初めての参戦。陰陽道の追儺というのは珍しい。30分程の講座の後に庭に出で実演というか祭儀。体験型の祭儀というのも楽しい。市が立っていて「笑門」のシメ縄を購入。伊勢に行ったらコレだよね。
斎宮歴史博物館
三重県埋蔵文化財展
みぃ~つけた! 三重の遺跡新出土品
20101211~20110116
いつきの宮体験館
追儺まつり
20101223(木) 午後1時~
2010年12月21日
エキシビション・オブ・ザ・イヤー2010
そろそろエキシビションオブザイヤーの季節だな。少し遅いくらいか? 秋の特別展の大きいところをあらかた見た感じなので、そろそろリストアップを始めなければ。
概況を語れば「白洲正子展」「會津八一展」のように誰かのフィルターを通して歴史を振り返ろうとする試み。白洲正子と近江の文化財。會津八一と奈良の仏像と相乗効果を十分に発揮できる内容にも思える。この流れで「岡本太郎と日本の伝統」的な展覧会はできるハズで、しかし、岡本太郎の作品群と日本の伝統を展示した場合、どちらも一級品が出ない、あるいは、展示数の限界から、どちらもおざなりなないようにもなりかねない。危惧する、内容の軽薄な「客寄せパンダ的な展示」の元凶にもなりかねない。
と言いつつ「桃山展」「大津 国宝への旅」確かに展示内容を見れば、そのままのタイトルなのだが、タイトルのインパクトに欠ける展示というのも目に付いた。「どのみち観覧料だけではペイしないから観覧者動員数は二の次」というのもいただけない。
と、たぶんこれだけ書いてしまえば、今年の特別展は総括してしまったのだと思う。そして、とりもなおさず、不景気とか仕分け的な元凶と、それに対する解決のヒントが隠されてるわけなんだわな、と外野はいいご身分で評論家でいられる。
【EotY】on twitter【エキシビション・オブ・ザ・イヤー】オン・ツイッター。今年の特別展を勝手にノミネート。毎年恒例?の、この企画を、もしもツイッターで行ったらという企画。何件の特別展を紹介するかも調整中。明日ぐらいから始められるかな?こう書くと始まらないジンクスが。(20101202 19:26:01)
【EotY】終了展覧会。「木簡黎明」『飛鳥資料館』「伊勢と志摩の海」『斎宮歴史博物館』未見だが「地下の正倉院・平城京木簡のすべて」『平城宮跡資料館』も。木簡の調査は日進月歩。だが知見を報告する必要も。いかに見せ、いかに展示品を保護するか。斎宮は可能性の1つ。 #hakururi(20101203 21:42:10)
『平城京遷都1300年祭(メイン会場)』大物はウチで評価する必要はないが。毛色はシルクロード博、愛知万博に続くような感じ。〈歴史〉的なものでギュッとうまくまとめてある。最近の大物は1人では全体をつかめなくなっている、ある程度個人の体感というのも意識すべきでは?見るのは個人だ。(20101204 20:37:16)
【EotY】「桃山」「虎の美術」「尾張徳川家の名宝-里帰りの名品を含めて」『ミュージアムトライアングル』名古屋開府400年記念の展示も個人では全体像をつかみにくい。トライアングルとしてバインドすることが適切なのかも含めて熟考したい。単発として優れた展示。(4) #hakururi(20101205 09:17:15)
【EotY】「安城御影(ごえい)」『安城市歴史博物館』今年、来年にかけて親鸞の御年忌の関連で真宗関連の展示が多い。京市美の親鸞展、京博の法然展が今判っている大きな展示で注目される。真宗美術のイコノグラフは意外におもしろい。法然は、なぜ右向きか?(5) #hakururi(20101205 14:44:43)
【EotY】閑話休題。「単発として優れた展示」は「としては」と「としても」では語感が違う。それを「として」と1文字でも短くするのがツイッターの流儀?まあ行間は読者の側にあるのかなとも思う。160字くらい書き殴って推敲で字数を整えるといいツイートになる。(6) #hakururi(20101206 22:04:41)
【EotY】「Tsu Family Land 浅田政志写真展」『三重県立美術館』写真集『浅田家』でTVでも紹介された写真家。ローカルで温もりのある感じ。つい親近感を感じてしまうが、作家と鑑賞者の間合いは時に難しい、自戒も含めて。若手の展示は増えると予想。(7) #hakururi(20101209 20:43:29)
【EotY】「再発掘 桜井茶臼山古墳の成果」『橿原考古学研究所附属博物館』展示されたモノがスゴくないというのがスゴい展示。破鏡からでも全体像が想像できるのは圧巻。東大寺山がアレだけの鉄刀で鏡なしというのも興味深い。遺跡の再評価、総括は今後も注視したい。(8) #hakururi(20101210 19:32:43)
【EotY】「週刊少年漫画誌の50年」『四日市市立博物館』サンデーとマガジンの展示なのだが50年という意味が問題になる。サブカルと呼ばれるモノが文化財化していく時期にある。例えば印象派とアール・ヌーヴォーの違いは存在するのか?原画の持つ迫力と儚さ。(10) #hakururi(20101213 21:07:22)
【EotY】「木曽川をめぐる人と文化」『一宮市博物館』民俗学の凄みより学芸員の執念だろう。木曽川流域を1つの地域と捉えうるのか?地域群として捉え密接に関わっていると考えるべきか?関連展示・講演会群としても機能していたのでその検算も含めて考えるべきか。(11) #hakururi(20101214 19:51:21)
【EotY】【大賞】いよいよ最後、大賞は「原始~近世前期の和船模型」『武豊町歴史民俗資料館』僕の性格を知っていれば妥当な結論なのだが。調査研究とか成果の展示の原点なんだよね、多分。海運が農業より未知なのは網野氏の指摘するところ。地域に根ざした展示を。(12) #hakururi(20101215 20:55:06)
2010年12月20日
美の精髄
愛知県美術館(栄)
美の精髄 所蔵作品展
宇多田ヒカル氏が鑑賞したと言うことで、早速、見に行く。
玄人向け展示。愛知県美術館の所蔵品の構成を把握しておかないと、鑑賞の楽しみは半減してしまいそう。
シロウトというか入門者には耳なじみのある作家やキーワードの展示をオススメしたい。頭に思い浮かぶイメーヂと展示品に開きがない方が疲れないから。
そういえば奈良氏や森村氏の作品が出てなかったな。杉本作品もか。と、結局、所蔵品の全体像が頭にないと、善し悪しのわからない展示。
出品作品は一級品ぞろいだけど、時期が合えば常設で見られる作品。遠くから「愛知県美術館のコレクションだから」と訪れるのにはすすめられるのかもしれないが、近隣の人は名古屋市美術館や松坂屋美術館、名古屋ボストン美術館などを先に見ておきたい。名古屋市美術館の常設はテーマが設定されていてオススメ。
とか言いながら、宇多田ヒカル氏の見たモノを見れるというのは貴重だと思うよ。妄想デートとかできちゃうんだよ♡
愛知県美術館(栄)
美の精髄
愛知県美術館の名品300(所蔵作品展)
20101126~20110123
2010年12月13日
4題
いかん! なんか長い文章が書けん。スランプか? まあ、スランプを理由に手短に書いてしまおう。
名古屋市美術館(伏見)
ポーラ美術館コレクション展
印象派とエコール・ド・パリ
手堅い粒ぞろいのコレクション。画集に登場するような有名作品は少ないのかもしれないが、作家の筆致・特徴を端的に示す作品がずらり。
この展覧会を通してみれば印象派、エコール・ド・パリのクロニクル・変遷を体得できる仕組みになっている。
展示は1階が印象派。2階がエコール・ド・パリ。
松坂屋美術館(矢場町・南館7階)
アール・ヌーヴォーのポスター芸術展
ふと考えると、アール・ヌーヴォーと印象派、エコール・ド・パリは同時代になるのか? そう考えるとあわせてみておきたい展覧会。
アール・ヌーヴォーのポスターというとロートレックとかミュシャとか作家ごとの展示が多い中で、ポスター芸術の変遷という形でストーリーを組み立てている。ある意味民俗学的でさえある。
もう、そんな展示のストーリー性以上に1点1点が、すばらしい。お気に入りの1枚を見つけにいくだけでも行く価値がある。
瀬戸市美術館(瀬戸市文化センター 内)
杉山タカ子 革工芸展
関西出土の近代陶器 瀬戸・美濃窯の近代4
柴田一雄 日本画展
革工芸を、ああ言う形で額装することに、まず新鮮みがある。幾何学的、あるいは曲線を駆使して形而上を表現したかと思えば、具象的なモチーフもある。ノーマークだっただけに新鮮な感動がある。
どこまでが遺物なのか? という疑問はある。某遺跡でカクランから空き缶が出てきて賞味期限の表示があったの。カクランの年代を決めうる金石だと思ったら「なんで空き缶が入っとるの?」と捨てられてしまった。まあ、近代陶器はかれこれ50年以上前の話だから、れっきとした遺物なのだが「プラスチックの編年はしたくない」と蔑視の意思をあからさまにする考古学者も歴然といるわけだ。興味のある方は是非。
瀬戸蔵ミュージアム
瀬戸市埋蔵文化財センター企画展
古墳をめぐる~塚原第1号墳を中心に~
瀬戸蔵初めて。常設の2スペースが企画展示のコーナーになっていて、現代物の展示とコレだったのかな?
『白瑠璃の碗』でも最初の方、尾張草香の関連の時代になるのかな? 須恵質の埴輪と5世紀~6世紀の須恵器。ガラス玉はホントに、よく見つけたなという小ささ。下原から運んできたのかな? 瀬戸にも窯があったのか? 青灰色~暗褐色の還元色の強い埴輪群。
常設も圧巻。尾張瀬戸駅の街並み、輸出される瀬戸物、作陶の民俗学的な展示が2階。3階は窯業史編年曼荼羅。東海の産業としては窯業は欠くべからざる産業で、窯業の歴史・民俗のビジターセンター的な色彩が強い。一度は見ておきたい展示の1つ。
名古屋市美術館(伏見)
ポーラ美術館コレクション展
印象派とエコール・ド・パリ
20101207~20110206
松坂屋美術館(矢場町・南館7階)
アール・ヌーヴォーのポスター芸術展
20101127~1226
瀬戸市美術館(瀬戸市文化センター 内)
埋蔵文化財 企画展
関西出土の近代陶器 瀬戸・美濃窯の近代4
杉山タカ子 革工芸展
柴田一雄 日本画展
20101204~20110206
瀬戸蔵ミュージアム
瀬戸市埋蔵文化財センター企画展
古墳をめぐる~塚原第1号墳を中心に~
20101204~20110206
『ポーラ美術館 印象派とエコール・ド・パリ』 監修:荒屋鋪透氏 企画・制作:TBS、カセットミュージアム 企画協力:テモアン ナレーション:中村悦子氏 音声ガイド解説作品一覧附 案内時間:30分
*作品の個別解説だけでなく、作家同士の関係にもふれられている。
*展示順と作品解説・作家解説が連携していて非常に見やすい。