地域思想史系 尾張国分寺 II
境内地の範囲
今回の検討の結果として、境内地の範囲を以下のように想定する案を考えました。
北、東、西については、余剰域の外枠ラインの周辺までを境内地と考えます。
鈴置神社を尾張国分寺に土地を提供した氏族の象徴的な装置として捉え、飛び地境内と考えます。
ただ、南については現在の所、明確に範囲を決定する手がかりを得ませんでした。
尾張国分寺の経済基盤となる田も境内地の周辺に存在していたことは十分に考えられることですし、そのような中で、明瞭な範囲というものを必要としなかったのかもしれません。
思想的には寺域南端、南門、鏡池のラインや、用水、椎木橋、鏡池のラインが、より南(日常的な空間)と北側(聖なる空間)をわけるラインとして考えられます。
以下で、より細かい境内地内の想定をしてゆきたいと思います。
(縮尺は任意)
福田院(西院)
東院伽藍
鏡池
剃髪所(戒壇?)
余剰地・鈴置神社
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