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一字注

註釈とは、個別の語彙をめぐる語釈にほかならない。一字にひそむ世界なり宇宙を開示するところにこの種の註釈の特性があるといってもよい。(略)これを一字注と呼ぶ。中世の注釈書に共通してみられる特性である。
『〈未来記〉を読む』p122

『教行信証』をパラパラとめくると、
「□△とは、□とは☆☆。△とは○○」
 のように現在では別けることのはばかられる熟語まで一字注的に解説を付していくことに気付く。
 中世に広く行われていたこととは。(不勉強、不勉強)