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ヴァルナ

天皇は神官であることによって。「法治する王」としての天皇王権を表現するものとなる。ところが、彼が密教の法服を着て、手に法具をたずさえ、口にリズミックなマントラをとなえながら、即位の儀式をおこない、護摩(ごま)をたくとき、彼は王権の持つもうひとつの側面である「魔術王」の機能をとりもどそうとするパフォーマンスをおこなっているのである。(略)まさに「四海を掌握」しようとしたのだ。

中沢新一氏『悪党的思考』平凡社ライブラリーp40
「法治する王」をミトラ、「魔術王」をヴァルナと呼ぶらしい。
こういう引用の仕方はいいのか悪いのか、、、