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即位の結印

帝王が即位の時、智拳印を結び、高御座につくのよし、匡房卿記に一筆これを書く云々。その外にその事を知らない。

慈円『夢想記』「即位法の儀礼と縁起」p10

「匡房卿記」は具体的な書名ではなく、大江匡房の記という意味らしい。

 また、匡房が書いたと推定される『後三条天皇御即位記』に、

主上は、この間手を結ぶ、大日如来の印の如くに、拳印を持つ

 同p11

 と、見えるという。匡房の関連として、備忘録。