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III類型?

I類型 王権神話
II類型 在地系縁起
III類型 出自を自ら語るような説話

『竹取物語』「第六天魔王譚」「天岩戸」をこの類型にあてはめると。

I
II
III
『竹取物語』『竹取物語』「富士宮縁起」 
「第六天魔王譚」「神爾由来」「伊勢・大神宮事」謡曲「第六天」
「天岩戸」  『日本紀三輪流』
『熱田の深秘』『神祇官(私記)』『熱田の深秘』 

 現在知る所では、キレイにまとまる。III類型が、ちと難しい。
 荒唐無稽さに拍車がかかり神代には存在しない人物画登場する。
 謡曲「第六天」の解脱上人。『日本紀三輪流』の宝誌和尚。。。
 あるいは、これらの人物。これらの説話の伝播者の集合名詞なのでは?
 たとえば、「第六天魔王譚」は『沙石集』(II類型)によって語られる。無住は南都、西大寺とゆかりのある人物。
 西大寺といえば叡尊だが、何故、解脱上人? しかし、南都の重要人物というカテゴライズでは集合名詞としては相叶うのではないだろうか?

 もう少し、原典を読みこなさないとね。