礼服御覧
「礼服御覧」は、即位儀礼で天皇が着用する礼服を準備するための儀礼である。この儀礼には、天皇以下公卿が参列し、礼服の確認を行い、即位当日までに補修を済ませ、当日に間に合わせるという手順で行われる。
『中世王権と即位灌頂』p320
ミトラ、ヴァルナでこの行事を考えるなら、ミトラ(法治する王)の行事ではないだろうか?
では、即位灌頂は? ヴァルナ(魔術王)の所作と言っていいだろう。
つまり、即位法には天皇をヴァルナならしめる〈聖なるもの〉が存在していると考えなければならないのではないだろうか?
吒枳尼天法という外法的なもの、智拳印という宇宙の循環を意味する印相は個々に〈聖なるもの〉であるのかもしれない。
しかし、王法仏法の相依のシステム、そのものが天皇をヴァルナとする〈聖なるもの〉と考えられないだろうか?
あるいは、現代的な政教分離のシステムに強く依存した色眼鏡なのかもしれないが、、、