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天魔・信長

非常に興味深いことに、信長によって徹底弾圧を受けた比叡山は、信長を「天魔」と呼んでいた(桑田忠親『織田信長』)。とすれば、信長が第六天魔王と称したか否かはさておき、少なくとも当時の比叡山には、「信長は、まさしく仏教障碍(しょうげ)の第六天魔」とする見方が存在していたわけで、このことは、信長と魔王とのかかわりを考える場合、見逃せない重要性をもってくる。
「比叡山は、……呼んでいた」原文傍点

『第六天魔王信長』p240
 信長生存当時、比叡山は信長を「天魔」と呼んでいたという記事。
 信長が「第六天魔王」と自称したとする記事はフロイスの書簡による記録しかないとする(p26)。この場合、武田信玄の「天台座主」という自称に対応するという。