2004年05月15日

何故、ホウネンエビ?

 ホウネンエビは初夏、田植えの頃に水田に顕れる奇跡(瑞相)生物。
 顕れれば、その年は豊年であるとの伝えが名前の由来である。
(因みに、昨年は極東水族館では確認したがニュースにはならなかった? 奇跡でしょ)
 あるところがカブトエビだから「稲澤はホウネンエビ」でいこう! という気持ちが全くなかったといっては嘘になる。
 しかし、それなりに理由はある。
 まず、やはり、ホウネンエビ、田金魚など、古くから親しまれていること、
 つぎに、有用性。ズバリ観賞用、バイオセンサー(残留農薬の検査など)さまざまな利用の可能性を感じる。
 最後に、採集地。尾張国分寺の鏡池(仮)推定地附近が第一世代(ワイルド)の採集地である。
 池といっても、冬には水位が下がるであろう、そこへ梅雨の雨が流れ込む。
 夏である。蓮もあるのかもしれない。水面に映る甍、その中に揺れるホウネンエビ。
 まだまだ、検討されなければならないことばかりだ。
 がんばれ、鏡池(仮)第三世代!

『地域思想史のレビュー』p150より