2004年05月16日

因子(ファクター)

 ホウネンエビの孵化には(1)きっかけと(2)条件が必要で(1)(2)が複雑にからまりあっている。
 たとえば、(a)卵が乾燥など過酷な条件にさらされていること、(b)水が存在すること、(c)適切な温度があることなどがあげられるのかもしれない。
 また、ホウネンエビの生育にも、あたりまえであるが(b)、(c)の条件が必要で(d)植物性プランクトンのような食料が必要なようである。
 オタマジャクシやカエルの卵はホウネンエビを食料にしたり、カエルの卵の粘膜にホウネンエビがひっかかるなどホウネンエビの生育にはマイナスにはたらく。
(たぶん、このマイナス因子が奇跡の原因であると考えられる)
 さらに、ホウネンエビはメスよりオスの方が多い。
 これは、オスメスでの交尾による次世代の生成が望ましいものの、一匹だけになった場合、オスはメス化することによって、次世代を生成する。(鏡池(仮)第二世代の観察より)
 ホウネンエビの場合オスがメス化するようだが(メスがオス化するかは未検討)カブトエビや一部の淡水魚でも同様の傾向があり、それぞれ、メスあるいはオスしか存在しない地域があることが知られており、長年、単一性しかいなかったことがうかがわれる。

※ホウネンエビのオスのメス化については現在、懐疑的。
 しかし、生育の条件の違いによりオスのみが生き残る場合がある。

『地域思想史のレビュー』p150より