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 あくまで、新書というのは、スナック感覚で専門分野の内容がつかめるモノ、それは、中学生・高校生が、
大学などの高等教育に進学する時に、自分の立つべき場所の〈地図〉にあたるモノになるのではないだろうか? 
という即物的な興味しか、僕にはありません。
 最近、街の書店に行っても、配本の、つごうなのか、最新刊の新書が店頭になかったり、
そもそも、新書のコーナーが縮小していて、まともなというか、知りたい情報の新書を街の書店では、
すぐに手に取れない状態なのかもしれません。
 大人なら、新刊の情報から注文までインターネットで、やってしまうのかもしれませんが、
中学生・高校生の場合は、保護者の方の考え方もさまざまで、近くの中核都市の大きな書店や、
街の書店で注文する方法しかない場合もあるかもしれません。
 ちなみに、丸善・ジュンク堂のサイト( https://honto.jp/ )では、店舗の在庫状況から、
サイトに登録することで、本の、とりおき(買うか買わないかは本を見てからでいいと思います)を
しておいてくれるサービスもあるようです。
 自分の個人的な興味から本を、さがしているだけなのですが、自分の意識というのは、テレビや
新聞などのマスメディアや、政治・経済のような時代の雰囲気に、大きく影響を受けています。
 自分が「○○という本が読みたい」とか「△△という本を買った」という情報は、
ビックデータとよばれて、どういう本が、この先売れていくかを、おしはかる重要な情報になります。
買わないかもしれない本を、取りよせてもらうことは、一方的にめいわくをかけているわけではないのです。
 最近は図書館でも、読書の履歴(りれき)をデジタル化して、その人の興味のある新刊をレコメンド
(紹介)してくれるサービスが検討? されています。当たり前のことですが、レコメンドされた
本だとしても自分が興味があれば新刊の本を書店で買うことは悪いことではないです。
 おこづかいの関係で、新刊を買えなければ、新古書店で買うことも考えられるでしょうし、
公立の図書館でリクエストして、図書館の蔵書にしてもらうことも(図書館が他の人も読みたいだろうと
判断されれば)できます。
 しかし、一部の人のあいだでは、ビックデータを使った、本のレコメンドについて、「頭の中を、
のぞかれているようで気持ち悪い」(今のビックデータの精度では、そこまで自分にピッタシの本は
紹介してくれません、売れスジの本にブレる傾向があります)
「「読書で頭を使ったので、つかれを取るためにスイーツはどうですか? 割引券を発行します」というような
別のサービスに、ことわりもなく使われてはこまる」(割引券がもらえるのに、こまるのは、よく解りません)
 まあ、SF的に国民番号と読書記録がひもづいて、「この本と、あの本を一緒に読んだ人は刑務所行き」
とかになれば、気持ち悪いというか、自由主義とか民主主義をうたう国家ではあってはならないことですが、
現在の段階では、少し考えすぎのように思います。
 ビックデータを一切、認めないということは売上げデータも含めて、僕たちが読みたい本には関係なく、
本を流通させる業者が、売りたい本だけが書店に並ぶことになります。普通の人には、読みたい本がある
書店と売りたい本がある書店は見分けがつかないかもしれませんが、どちらがいいのでしょう? 
 話が散らかったな。まあ、ビックデータの問題は、いつも頭に入れておかないといけない問題ですし、
不快感を感じるようになったら、どう手続きをして、ひも付けを切断できるかは知っておかないといけません。

             
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