どのくらい読むの


 たとえば350mlの缶ジュースや缶ビールの箱を縦に半分に切ります。(缶が中に入った状態でカッターを入れることは公式には禁止されているので、缶を取りだしてから半裁して、ガムテープなどで端をとめます)
 ちょうど、350mlの缶の高さが文庫や新書の底の大きさに似ているので、簡便な本の入れ物として便利です。木目シールや包装紙できれいにしてもいいですが、とりあえず、付せんやタグシールで、一方に「文芸」一方に「新書」と書きこみます。
「文芸」には、読み終わった小説やラノベの文庫・新書サイズのモノ(無理に単行本を入れる必要はありません)、「新書」には積読(つんどく)も含めて新書を入れていきます。
 まったく、個人的な、あてずっぽうの基準ですが、中高を通じて読み終わる新書・選書・学術文庫は、だいたい10冊前後でいいと思います。年に2冊くらいの計算ですが、定期試験や受験などあるので、けっこう、しんどい数字だと思います。
 ただ、積読を本の入れ物の箱、いっぱい(30〜50冊になると思います)にします。新古書店なども活用すれば、それほど無茶な数字ではないと思います。最初は、文芸の読み終わった本を越えないように、2/3を目安に新書を買い集めます。
 まあ、大学生になれば、本の入れ物の箱の5倍〜10倍の本を買ったり、読んだりしますし、そのほとんどが新書や学術書です。小説も近代文学の講義のテキストのような、読み方にだんだんシフトしていきます。
 それに、なにより、中高生の多感な時期に心を養うというと陳腐(ちんぷ)ですが、僕の頃は宮本輝氏や谷村志穂氏のような、心のヒリヒリするような小説、村上龍氏の『69』のような小説を読んでいました。中高生の場合、小説などの箸休め的に新書・選書・学術文庫を考えればいいと思います。
 たとえば、寝る前には、ロジカル(論理的)な新書より、小説やマンガの方がむいています。10分間読書のように時間を決めて本を読む時間を作るなら(その後の生活のリズムが、くるわない程度に)少し、むつかしい本を読んでみるのもいいのではないでしょうか? 

             
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