ちくま新書・PHP新書
宇野常寛氏『日本文化の論点』ちくま新書 amzn.to/1TtjHxq
ちくまプリマー新書の本家にあたる新書です。この本は出版当初には、大学入試の現代文の問題として多くとりあげられたといわれるので、高校の問題集で読んだことがあるかもしれません。
多分、語り下ろしなので、話していると違和感がないのですが、論理構造を解析していく中で、論理の破綻というか齟齬がある場合があって、それを見つけだすのも、1つの学問分野になっているくらいです。
下條信輔氏『サブリミナル・インパクト−情動と潜在認知の現代』ちくま新書 amzn.to/20HwKur
この本はNHKのBSに以前あった『週刊ブックレビュー』という番組で知って買ったのですが、この本を読めば、そのことの不思議さを考えさせられます。
そして、この本の結論は案外、『バカの壁』の結論に通じているのかもしれません。人間は考える前に行動していて、その行動は、外部からの情報で決定されているのです。自分の頭で考えることの、むつかしさが、たちあらわれてきます。
『梅原猛の『歎異抄』入門』PHP新書 amzn.to/1XCNcfD
梅原さんの『歎異抄』の現代語訳は講談社学術文庫にも収められていますが歴史的な背景まで知られるのは、お得な感じがします。
PHP新書というと、極端なものいいで日本の良さを喧伝するようなシリーズの新書もあり、色眼鏡で見る人もいるのかもしれません。が、比較的、読みやすい部類の新書です。
岡田尊司氏『パーソナリティ障害−いかに接し、どう克服するか』PHP新書 amzn.to/1gQFf5Z
パーソナリティーのいびつさというと、糖質とか池沼のような、ネットスラングに象徴される、自分は安全な場所いるのに相手を揶揄(やゆ)する言葉のように使われますが、正円の人間なんていないのは当たり前のことです。また小石では気付かないようなキズでも、玉(たま)では目立つキズになることもあります。自分を見つめ直す教科書として世渡りの処世術としてあっても損はない知識のように思います。
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