浄土変相図
2009/06/15 (Mon) 21:43:32
今日、やっと、はなちゃんの『視点・論点』を見てどこを間違えてこんな変な所に来ちゃったんだ? と、なんだか、いぶかしい。「10分で何する?」って聞かれて、考えこんでしまう自分の才能のなさがクヤシイ!
えっと、なんだっけ? そうそう、これまでの話を綜合しても、なかなか難解そうなモノが見つかりました。絵巻物や祖師伝絵(こんな言い方するのか?)の類。この辺はイコノグラフィーというよりイコノロジーの領域だ。宮本常一、網野善彦、黒田日出男氏、五味文彦氏の専門書を読んでくれ。
結局、詞書(ことばがき)とか絵解き(えとき)のようなものが付随することによって、より複雑な表現が可能になった、とでもいおうか? 内容を知ってないと絵の解釈が中途半端になるんだよね。でも、学術的にも、興味深い分野。
なにげに、浄土変相図も絵解きの系譜というものの中に存在していて、結構複雑。「王舎城の悲劇」とか、来迎(らいごう = 死者のおむかえ)の9つのパターンとか、、、(内容はいる前に、少し言葉の説明)
浄土変相図(じょうどへんそうず)は当麻曼陀羅(たいままんだら)や智光曼陀羅(ちこうまんだら)と呼ばれる極楽浄土を描いた絵画の総称。(浄土変相図のみマンダラを曼陀羅と「陀」で表記する。例えば江南・曼陀羅寺は浄土変相図のために作られた寺院。藤棚の下に浄土式庭園が眠っている)
浄土変相図は『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』(略して『観経(かんぎょう)』)や、その注釈書、『観経疏(かんぎょうしょ)』をもとにつくられている。であるから、浄土変相図の絵解きをおこなうことは、それらのお経の意味を理解することにほかならない。
浄土変相図を見る場合、中尊の阿弥陀如来、脇侍の観音菩薩、勢至菩薩(せいしぼさつ)(3体で阿弥陀三尊という)が判ればよい。あと、背後の宮殿とか、手前の池、これが浄土式庭園と同じ起源をもつものである。
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