流用


 流用は、もともとは別の文字を音や意味の共通性から異体字として使われるようになったものです。
 mojikyo_font_041708の音読み「りく」は、昔の「6」の訓読みと同じでした。正税帳(しょうぜいちょう)などの公文書では、数字の改ざんを防ぐために「陸」という文字が「六」の代わりに使われました。
 mojikyo_font_019113は「ない」の意味ですが、mojikyo_font_013716も「ない」という意味があのます。音も「ム」なので区別なく使われます。
「南無阿弥陀仏」も「南无阿弥陀仏」も「なんまんだぶ」です。(「ん」と詠むのは転訛)
 mojikyo_font_001899mojikyo_font_008678の異体字として使われます。
 なぜ、異体字として使われるのか? 辞書などを調べてゆくと判らなくなります。
 1つの考え方として、州を「リリリ」と「りっとう」が3つと考えられないでしょうか?
 りっとうは「刀」の異体字なので「刀刀刀」と考えるとmojikyo_font_001899とつながってくるにように思います。

 (1) (2)
(4)    (6)
   (8)

@041708; mojikyo_font_041708 (M108)
@019113; mojikyo_font_019113 (M104)
@013716; mojikyo_font_013716 (M103)
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