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『三宝絵』巻上・四「精進波羅蜜」は、『大唐西域記』『六度集経』に出典を持つ説話で、飢えた民に施しをするため、王子の大施太子が富貴を生み出す如意宝珠を求めて竜王の宮殿へ旅立つ、という説話である。いうまでもなく、皇孫の誕生前史を語る重要な『記紀』の逸話(いわゆる「海幸山幸」と呼ばれる話)に酷似している。
『外法と愛法の中世』p91 「海幸山幸」の類話として備忘録。
投稿者: かがっち 日時: 2007年03月15日 19:08 | パーマリンク | 〈中世日本紀〉