世相と史学
戦後三十年にして、いまこそそうした〝近代の神話〟が克服され、中世史像が神話的偏向から解放さるべき時期が到来しているのである。
黒田俊雄氏「顕密体制論の立場」『増補新版 王法と仏法 中世史の構図』 法藏館 p21
世相というか時代の雰囲気に引っ張られることなく史学をおこなうことが出来るのだろうか?
国家神道的な史観に対するアンチテーゼとしての意味合いの強い感じのする『王法と仏法』。
今では常識的なことが、その多くを占めている感じが否めない。
さて、その史観というイメーヂは世相に引っ張られてはいないのだろうか?
客観的な史学とは一体、、、