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アンチ国家神道史観

「日本宗教史上の「神道」」『王法と仏法』p65〜

 アンチ国家神道史観とでも呼ぼうか? 国家神道が再びおこなわれないための史観。
 そのように感じるのは、客観性に欠けるだろうか?
 仏法に対応するカタチで日本の神々の体系としての「神道」はどの時代を通じても存在していたのではないだろうか?
 しかし、両部神道、伊勢神道、山王神道、吉田神道のようにさまざまな体系化をなした「神道」が存在する。
 このような、さまざまな「神道」体系を、テキストに即して位置づけをおこなうことが大切なのではないだろうか?

 逆に「神道」という言葉を「神祇信仰」と言い換えただけでは、国家神道を防ぎ得ない。
 神仏分離令 = 廃仏毀釈運動、神社合祀令 = 神社合祀運動のような官民一体となった衝動的なエネルギーを如何に防ぐべきか? あるいは、ここ数年考え続けているテーマなのかもしれない。