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こうして変成男子とは、女人の切実な希求に立脚する限り、それは成就のための行方となって実践されることになる。日本では王朝期以来、変成男子法がしばしば修せられたが、来世で男子に生まれ変わることを目的とする法のほかに、未生の胎児の、胎内における女から男への転換を目的とするものも多くあった。
『変成譜』p260 後段の「未生の胎児」に対する変成男子法は男子優先の社会構造の中では切実なものであったように思われる。
投稿者: かがっち 日時: 2007年10月07日 13:47 | パーマリンク | 顕密文学(仮)