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『渓嵐拾葉集』には、象はたとえ肝を焼かれようも、命ぜられるままにどんな熱い鉄の玉でも呑む。だから聖天は、行者の所願に従って、どんな「非法悪行」をも成就させる、と記されている(巻四十三「聖天秘決」)。
(「どんな・・・成就させる」傍点) 『変成譜』p304 ゾウの頭と人間の身体をもつ聖天。 ゾウの温厚で従順なことを比喩的に「鉄の玉を呑む」と表現している。 そのゾウの従順さから聖天の「どんな「非法悪行」をも成就させる」という外法的な性格が導き出されるという。
投稿者: かがっち 日時: 2007年10月14日 18:08 | パーマリンク | 顕密文学(仮)