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口伝主義

中古天台のもう一つの特徴が口伝主義である。それまでの文献主義と異なり、師から弟子への口伝えによる相承が重視されるようになるのである。

『『渓嵐拾葉集』の世界』p24

 血脈のような考え方にもとづいて、教義は細分化されていく。それを可能にした一つの要因に口伝主義が考えられよう。
 また、口伝を再び文献化する作業はとりもなおさず記家の職能でもあった。

「分権化」→「文献化」

投稿者 ほおづき : 2008年08月24日 22:16