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鑑賞

世中を捨てて捨てえぬ心地して
都離れぬ我身なりけり

 白州『西行』p81
 そうそう、西行の歌である。
 上の句、
「世中を」「捨てて捨てえぬ」「心地して」
 でも、
「世中を捨てて」「捨てえぬ心地して」
 でも、どちらでも意味が通りそうな感じがいい。
 なんか、下みたいに五七五を数字通りに切らないような俳句を作ってみたくもなる。