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テキ屋のおこり

B:これね、もとの起こりをはっきりいうとね、大岡越前守さまが、上野東叡山でもって作ったのが一番の始まりなんですよ。さんずんっていってね。はじめゴザ敷いて商売してたんです。ほこりがかかるというんで三寸の台を作っていいって、それで、さんずんってもんが出来たんだ

『私は河原乞食・考』p171
 p178に享保廿年(1735)の「諸国商人掟極写」が引用されている。これを口伝えすると上のような内容になるのだろうか。
 p180・181あたりに香具師、乞胸(ごうむね)の細かな職種が列挙されている。
 興味を引くのは反魂丹売。「反魂丹」とは、どんな薬でどんな口上(タンカ)で売られていたのだろう。