« ふらり稲沢で | メイン | 清書 »

アグレッシブ

愛知県美術館(名古屋栄)
アンドリュー・ワイエス -創造への 道程(みち)
 先月、亡くなられたそうで。ご冥福をお祈りします。
 ワイエスと聞くと「静」の作家というイメーヂが強い。きらめく光。その透明感が一瞬にして固まったような絵。
 今回は展示されていなかったが「遠雷」という作品が好き。宮本輝氏の「星々の悲しみ」という小説の「星々の悲しみ」という絵が、こんな絵のように思えて青春時代の思い出だったりする。
 そんな「静」の作家。しかし、習作を観てゆくうちに、そのイメーヂはくつがえされる。鉛筆のタッチや水彩で雲を描く筆致。その躍動が、あの一瞬に閉じこめられているのだな。と思う。

愛知県美術館(名古屋栄)
アンドリュー・ワイエス -創造への 道程(みち)
090104~0308