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『多賀城』

『白瑠璃の碗』関連で、多賀城、調べなくちゃいけなくて、
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 どれが、いいんだ? 県のA氏と市のH氏が同時に本出してる感じだよね。あんま適切な例えじゃないな。シリーズの方針もあるし、ううう、2冊も買っちゃうのか?
 なぜ、多賀城なのかと言えば〈征夷〉という行為が、畿内から軍事力が東国を横断するという、不思議な行為であること。
 そして、多賀城の瓦当。レクイエムである。単弁系の瓦が鎮魂の瓦として、当時、意識されていたとしたら? 蝦夷に対する鎮魂としての多賀城の存在は、考えられないだろうか。
 そして、その〈鎮魂の装置〉を作り上げた人物も気になる。瓦当の文様からすると、近江・湖南地域に、その源泉を求められるのかもしれない。近江といえば、少し時代は前になるが、多治比水守が国司をつとめていることが知られている。そして、征夷大将軍の中にも多治比縣守の名が見える。
 多治比氏の尾張での活躍を考えた場合も、小子部サヒチに対する鎮魂は大きな任務の1つであったのかもしれない。その多治比氏が〈鎮魂〉として単弁を採用し多賀城を建てたとすれば?
 壮大な歴史スペクタクルの中で、尾張や尾張氏の果たした役割、同系氏族、多治比氏の立ち位置。
 なんか、わくわくする!