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ボランティアは有償を基本に

 いや、別に金持ちの道楽なら別にどっちでもいいのだが、未曾有の不景気で誰の財布でも薄いのが現実だろ?
 そんな中、「ボランティア = 無償の人材」という発想は、現実にそっていない気がする。そりゃあ、台所事情は、それぞれだから即座に有償に切り替えるのは現実にそぐわないという意見もあろう。しかし、そのことが、なし崩しに無償ボランティアを強要するのであれば、日本ではボランティアは根付かない。
 ちゃんと、有償ボランティアからの自主的な返納があるものとして、組織の経理をおこない、ボランティアを有償にしたときにも黒字にできる組織体質を構築していく事が、非営利法人にとっても必要なのではないか?(ドラッカーが、この辺なんて言ってるのか知らないが、、、)
 文化財行政に即して言えば「無償ボランティアの学芸員」のような理不尽が、この先、起こらないと言い切れるのだろうか? つまり、「市民参加」「経費の有効活用」のような甘い言葉にしびれて、自分の職を失してしまうのではないか?(お前のやっていた事を考えたら、お前にそんな事を言う資格はないだろうと怒号が飛びそうだが、、、)
 まあ、文化財行政に絞って言えば理不尽な話に聞こえるが、ラジオ・テレビでの「ノーギャラ作家」とかADのオーバーワークを考えれば、まだ、めぐまれた環境がそこにはあるのかもしれない。
 このサイトにしたって、僕が鈍くさいんで「商売」になってないだけで、うまい事したら商売になっているんだろうし、逆に、商売にならないんだったら、マーケットとして成り立たないんだから、もっと行政が手厚くカバーすべきだろう。
 そう言う意味でも、非営利法人の経理や文化財行政におけるマネーフローは検討されるべき余地を残している。
 まあ、そう言いつつ、ウチは趣味人の道楽サイトという体をとって、気楽にできる部分もあるわけだから、誰が悪いとは言えないんだわな。