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『竹取物語』

文保本系統の『聖徳太子伝』に竹取の翁、かぐや姫の話が挿入されるという。(『〈未来記〉を読む』p73)
『竹取物語』は「日本紀曰く」で語り出される〈中世日本紀〉でも語られる。(斉藤英喜氏「竹取物語も「日本紀」?」『読み替えられた日本神話』講談社現代新書p83)

また、『神道集』にも「富士浅間大菩薩の事」(東洋文庫p165)として『竹取物語』を語る。
この場合も「詳細は『日本記』に載っている」と〈中世日本紀〉の体裁をとる。
ちなみに反魂香(はんごんこう)がストーリー中で重要な働きを持つ。