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飛礫の時期分類

これを大まかに概括してみるならば、(1)飛礫が武器としての機能やそれ自体の持つ呪術性・神意性を含めて生活そのものであった原始社会、(2)同じような意味をなお広く持ちつつ、さらにさまざまな機能の分化が見られる一方、それを制約する力が働きはじめている中世前期まで、(3)飛礫のそうした機能が、権力によって、また社会自体によって、さまざまな領域に組織・抑制されるとともに、その神意性・呪術性は表面から消え、社会の深層に意識されることなく生き続ける中世後期以後、という区分になろう。

 番号は引用者。『異形の王権』p185
 飛礫の時代による利用のされ方の違い。獲物を捕るための飛礫はある意味呪術的性格を持ち合わせ、その呪術性の推移なのだろうか?
 現代、飛礫は球技などの大衆的なスポーツに取って代わられ、あらたな転換期をむかえているともいう。