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平産の祈禱

建武二年(一三三五)正月から二月にかけて行われた中宮の平産を祈る祈禱に当たって、
「東寺不断仁王経転読不動護摩毎日御影供」
「法勝寺円堂不断愛染王供」
「蓮華王院毎日三十三壇観音供」
「清水寺不断観音供」を修した「江真僧正」が文観弘真であることは間違いないところで、

『異形の王権』p211
 いよいよ、文観の登場! 文観は文殊の「文」観音の「観」を係字に付けられた名前とされる。「殊音」とも名乗り、これも文殊・観音の一字づつ。
「弘真」の「弘」を音の通じる「江」で表現するこのような類のは、この時代よくあること。
 それよりも、お産の修法。
「仁王経」「不動」「愛染王」あとは蓮華王院も清水寺も観音菩薩が本尊で観音の霊地として有名。
 チャンカンマン(ちょっと)備忘録。