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アウトロー

大著『病理集団の構造』は、博徒、的屋、グレン隊、土建、港湾、炭坑暴力団、壮士、院外団など「親分乾分(こぶん)の結合を基本的な連結軸として構成されるところの諸集団」について、その内部構造、活動機能、及び、これらの集団を存続せしめるところの条件について、社会学的観点から分析究明して、、、
p186
つまるところ、彼らは、体制の「病理」が生んだアウトローなのである。これは、そのまま、かつての芸能者の生まれた基盤を思い出させるのである。
p188

『私は河原乞食・考』
 親分・子分の関係で成り立つ組織にもいろいろあるようだ。
 アウトローであり、「病理集団」とさえ言われる。用語の問題とか当時の時代性も考えなければならない。