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「FRIENDSHIP〈MUSIC LIVE VIDEO〉」

 例えば、トリプル・トリプルで失敗することより、トリプル・ダブルで成功することの方が求められるんであれば、それは、はたしてエンターテイメントなんだろうか? まあ、スポーツとカテゴライズされている訳だし〈つまらない事〉は、エンターテイメントには禁句だけどスポーツでは許容されるものなのだろう。よもや東洋人にメダルとられるのが嫌で、そうしてるんぢゃないよね? 本末転倒。
 しかし、スポーツも事業仕分けされる昨今、エンターテイメント性を求めないスポーツで大丈夫なのだろうか? つまり、逆にオリンピックのチケットでも1席9千円とか(案外、このくらいするのか?)エンターテイメントと対等な対価を求め、収益で選手を育成するようなシステム(今でも、スポンサーからの広告費で運営しているのに収益を上げるのは難しいのか? 逆に刑事事件が目減りするくらいの過熱報道なのだから、放映権はもっと上げてもいい気もするな)というのはあり得ないのだろうか?
 それと、なんでオーストラリアを金髪の白人が引っ張るんだ! 逆に、純血の白人は、もうオーストラリアにしか存在しないという意味だろうか? なんかサブリミナルな作為を感じる。
 とまれ、スポーツなのか、エンターテイメントなのか、アートなのか、そういう大枠のカテゴリーを取っ払っても、厳然と存在する領域なんだよね。まあいいや、、、

「FRIENDSHIP〈MUSIC LIVE VIDEO〉」
 出品は、この作品で最後。
 ようは「For You」でしょ。同じような「タイム・リミット」があるんだけど、これは「For You」と断言できる。テーマは光でしょ。方や、すり切れたフイルムのイメーヂで、方や「光の輪」なんだけど、、、
 この作品にはサブリミナルな意味合いがあって、まあ銘打っているように「ライブ・ビデオ」なのである。そして、注目しなければならないのは、このあとに彼女らの初ライブが控えていることだろう。
 ライブの景観を、観衆に植え付けることによって、観衆のライブ参加に対する障壁を低くする目的がある。
 確かに「For You」「タイム・リミット」の次が『インディアン・サマー』だったのではないか? あるいは、そのような企図があったのか? なかったのか? 順番はその順だ。ガルネク・サイドちゃんと研究してるよね。
 しかし、大きな誤算が1つある。それは前者が、周辺の「やっぱ、ライブさせてやりたいよな」という思いが、あのような映像を作らせたという別解釈を可能にするのに対して、ガルネクの場合は〈サブリミナル〉が全面に出てしまうことだ。それが、いいのか? 悪いのか?