病理について
まあ、医療法人でも、宗教法人でもないし、医学者でもないんだから、別に何書いてもいいんだろうけど、一応「病理」としておこう。
『攻殻機動隊』の人形使いをしらべてて、ああ病理って、こういうことなんだ、なんとなく腑に落ちた。
一般に病理については「現実と頭の中でおこったことの区別が付かなくなる」と説明される。しかし、この説明は納得がいかない。極端な言い方をすれば「相手の気持ちをおもんばかる」ことは頭の中で行われることだ。その頭の中でおきたことを前提に人間は行動しないのか?
つまり、「現実」と「頭の中のこと」の区別の問題ではなくて、頭の中でおこったことと、現実に乖離が生じていて、その乖離が一般の生活に支障を来す状態というのが「病理」なのではないだろうか?
だから、一種のかんしゃくに近いものだよね。病理のことを分裂と呼ぶのは、この「現実」と「頭の中のこと」の乖離に、その根があるのではないだろうか?
つまり「好き」と思うことは別にかまわないけど、「苦しい」と感じるようであれば病理的ということだろうか? だから「苦しい」を受け入れなくちゃならないんだよね。