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「小型人類の謎」

「衝撃の発見! 身長1m・小型人類の謎」『サイエンスZERO』
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp294.html
 ちょつと偏向しているかもしれないが要約すると、インドネシアで縄文時代が始まる頃にいた原人が異様に小さくて、形態的にも猿人に近いところもあって、進化の多様性がうかがわれるというような話。
 しかし、「進化の多様性」を強調するあまりに「重層的な生活面」が、軽視されていないだろうか? パーティー間の交流のようなものをどのくらいに見積もるのかは難しいのかもしれないが、たとえば、ジャワ原人から北京原人くらいの広さでもって、原人の分布群があるとしたときに、本当にあの距離感で亜種化するだろうか?
 いや、ジャワ原人と北京原人でどのくらいの時期差があって、どのくらいの形態差があるのか知らないシロウト考えなんだけど、、、まあ、物理的な距離感より環境的な距離感の方が大事なんだろうけど、、、
 脳の容量にしたって、一度進化したものに対して、容量の問題って重要なのだろうか? つまり、男と女の間で平均的に男の方が頭が大きいから男の方が賢い的なステレオタイプではないか? もっと、ミームが存在していて、どうしてそうするのかは考えられないけど、そうするということがあるのだろうか? だから、類人猿が道具を使うというのは、道具の使用というミームを人間が教えているだけなのだろうか? 見てまねるということから、伝統は生まれるんだろうけど、、、
 結局、思うに、種とか生物学に関する価値観やタームって、キリスト教的世界観であったり、そのアンチテーゼとしてのダーウィニズムに、ガチガチに束縛されてて、実相がちゃんとみれてるのかな? と思うときもある。こういう時に、日本人でよかったと思う。