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ジレンマ

「音楽倫理」と言っておきながら、はたして〈病理〉のない世界を、僕は望んでいるのだろうか?
 あえて〈病理〉という言葉を使わせてもらうが、あくまで彼らの中にも〈心的現象〉と言うのがあって、現在の状態ではない別の〈社会構造〉があると考えているという意味で、適切な言葉があれば、その言葉を使いたいくらいだ!
 で、なんて言うの、研究者というのは類例を重んじるわけで、類例のないもの、つまり、カテゴライズされなければ、そのものに対する学術的研究というのはないわけで、その意味で、研究者は「常に類例を求める」訳だわな。
 だったら、「だらしない音楽倫理」で、類例を多発するような〈社会構造〉が、研究者の求める〈社会構造〉なのかもしれないと思えてくる。
 確かに、浜崎氏、宇多田氏以外の類例(あっくんは大塚愛氏にも、そうなのか? 倉木氏にも?)を求めているし、発症以前から書きつづられたブログというのを発見してみたいとも思うわな。
 しかし、研究対象に畏敬の念がないと言えば嘘になる。それは現代社会が直視せざるを得ない存在なのであるから。