4題
いかん! なんか長い文章が書けん。スランプか? まあ、スランプを理由に手短に書いてしまおう。
名古屋市美術館(伏見)
ポーラ美術館コレクション展
印象派とエコール・ド・パリ
手堅い粒ぞろいのコレクション。画集に登場するような有名作品は少ないのかもしれないが、作家の筆致・特徴を端的に示す作品がずらり。
この展覧会を通してみれば印象派、エコール・ド・パリのクロニクル・変遷を体得できる仕組みになっている。
展示は1階が印象派。2階がエコール・ド・パリ。
松坂屋美術館(矢場町・南館7階)
アール・ヌーヴォーのポスター芸術展
ふと考えると、アール・ヌーヴォーと印象派、エコール・ド・パリは同時代になるのか? そう考えるとあわせてみておきたい展覧会。
アール・ヌーヴォーのポスターというとロートレックとかミュシャとか作家ごとの展示が多い中で、ポスター芸術の変遷という形でストーリーを組み立てている。ある意味民俗学的でさえある。
もう、そんな展示のストーリー性以上に1点1点が、すばらしい。お気に入りの1枚を見つけにいくだけでも行く価値がある。
瀬戸市美術館(瀬戸市文化センター 内)
杉山タカ子 革工芸展
関西出土の近代陶器 瀬戸・美濃窯の近代4
柴田一雄 日本画展
革工芸を、ああ言う形で額装することに、まず新鮮みがある。幾何学的、あるいは曲線を駆使して形而上を表現したかと思えば、具象的なモチーフもある。ノーマークだっただけに新鮮な感動がある。
どこまでが遺物なのか? という疑問はある。某遺跡でカクランから空き缶が出てきて賞味期限の表示があったの。カクランの年代を決めうる金石だと思ったら「なんで空き缶が入っとるの?」と捨てられてしまった。まあ、近代陶器はかれこれ50年以上前の話だから、れっきとした遺物なのだが「プラスチックの編年はしたくない」と蔑視の意思をあからさまにする考古学者も歴然といるわけだ。興味のある方は是非。
瀬戸蔵ミュージアム
瀬戸市埋蔵文化財センター企画展
古墳をめぐる~塚原第1号墳を中心に~
瀬戸蔵初めて。常設の2スペースが企画展示のコーナーになっていて、現代物の展示とコレだったのかな?
『白瑠璃の碗』でも最初の方、尾張草香の関連の時代になるのかな? 須恵質の埴輪と5世紀~6世紀の須恵器。ガラス玉はホントに、よく見つけたなという小ささ。下原から運んできたのかな? 瀬戸にも窯があったのか? 青灰色~暗褐色の還元色の強い埴輪群。
常設も圧巻。尾張瀬戸駅の街並み、輸出される瀬戸物、作陶の民俗学的な展示が2階。3階は窯業史編年曼荼羅。東海の産業としては窯業は欠くべからざる産業で、窯業の歴史・民俗のビジターセンター的な色彩が強い。一度は見ておきたい展示の1つ。
名古屋市美術館(伏見)
ポーラ美術館コレクション展
印象派とエコール・ド・パリ
20101207~20110206
松坂屋美術館(矢場町・南館7階)
アール・ヌーヴォーのポスター芸術展
20101127~1226
瀬戸市美術館(瀬戸市文化センター 内)
埋蔵文化財 企画展
関西出土の近代陶器 瀬戸・美濃窯の近代4
杉山タカ子 革工芸展
柴田一雄 日本画展
20101204~20110206
瀬戸蔵ミュージアム
瀬戸市埋蔵文化財センター企画展
古墳をめぐる~塚原第1号墳を中心に~
20101204~20110206
『ポーラ美術館 印象派とエコール・ド・パリ』 監修:荒屋鋪透氏 企画・制作:TBS、カセットミュージアム 企画協力:テモアン ナレーション:中村悦子氏 音声ガイド解説作品一覧附 案内時間:30分
*作品の個別解説だけでなく、作家同士の関係にもふれられている。
*展示順と作品解説・作家解説が連携していて非常に見やすい。