3題
三重県立美術館
福田繁雄大回顧展
美術の分野で福田氏といえば、この福田繁雄の一族ではないだろうか?
福田天人氏が画家と紹介されて「この一族?」と思ったのは、何日目だっただろう?
本題とそれた! 現代アートというと難解の代名詞みたいなモノだけど、福田のアートは明快。
『日曜美術館』で紹介されたので、印象深く思っている人も多いだろう。
個人的には柳原館の方を先に見ることをオススメ。濃密な福田繁雄のエッセンスが凝縮している。
そして1階の企画展示室へ。2階常設展の第2室がトリックアートと現代アートのセクションになっているので、入り口で展示目録を受け取ることもオススメ。
誰の、どの作品が、どんな所で共通しているかが、しっくりと頭の中に入ってくるのではないだろうか?
そして思うの。福田繁雄だけがアートしてたわけではなくて、時代と呼応しながら作品、作ってたんだなって、
鈴鹿市考古博物館
国府の歴史地理学的研究in鈴鹿
ロビー展なので数は少ないが、伊勢国府の研究史がしっかりとつかめる展示。
京都大学から所蔵品を譲り受けた、ことによる展示。
でも国府の地名の残る三宅神社の辺りは、本当に非国衙なのだろうか? 川を挟んで北側に国司の政務室である長者屋敷があって、南側に在庁官人層の執務室的な組織が展開してたとか、時代が下るにつれ、在庁官人の勢力が強くなったり国庁の機能や建物が廃れて里内裏的に三宅神社付近を中心に国衙機能が移転したとかは、考えなくてもいいんだよね、考古学では。
まあ、余所のことだから越権行為的だが。
愛知県美術館(栄)
東北復興支援 特別企画
「棟方志功 祈りと旅」展(仮称)
東北の飢饉とか地震とか歴史の積み重ねとしての悲劇が、棟方という語り手を通してスパークしたような展示というと、震災を軽んじているとお叱りを受けるだろうか?
弁天様もいいし、十大弟子もいいし、乾坤の柵もいいし。
今、見ておきたい日本の美。
三重県立美術館
ユーモアのすすめ
福田繁雄大回顧展
2011.0709~0904
鈴鹿市考古博物館
ロビー展示
国府の歴史地理学的研究in鈴鹿
2011.0709~0821
愛知県美術館(栄)
東北復興支援 特別企画
「棟方志功 祈りと旅」展(仮称)
2011.0709~0904
2011.0710
『棟方志功 祈りと旅展』 音声ガイド解説作品一覧附き ナレーション:中村修三氏 案内時間:23分 制作:カセットミュージアム
*要点を中心にコンパクトにまとめられていて聞きやすい。
*章立てのガイドを工夫できないだろうか? 章の最後の作品にくっつけてしまって「次のコーナーでは○○について見てゆきます」みたいな。章ごとの移動が少し距離があったので。