名古屋3題
名古屋市博物館
狂言でござる-狂言共同社と尾張の狂言
狂言でござる見てきました狂言でござる、いや本当!
和泉流というとワイドショー的に宗家が取り上げられるが名古屋の狂言共同社は注目したい。芸所としてのナゴヤが歴史と文化財から、きちんと描かれている。
能狂言というと、どうしても取っつきにくいというイメーヂがあるが、野村萬斎さんの影響で、狂言もだいぶ市民権を得てきている。
衣装はもちろんだが、狂言ではあまり使わないとされるお面が結構な数、展示されており、能面との比較もあり、狂言面特有の親しみやすさがある。
音声ガイドはカセットミュージアム。展示位置と解説の時間がねられていて、ストレスなく音声ガイドが入ってくる。多少気になったのは、音声ガイド出だしの「これは」。丁寧に作品名を再びあげるか、トッた方が聞きやすいのでは?
愛知県美術館(栄)
ジャクソン・ポロック展
http://pollock100.com/
震災の影響も有りなぜこの時期に関係各所に迷惑をかけながら日本での回顧展を行わなければならないかは意味不明。
きちんと仕切り直して関係各所が納得がいくカタチでの借用の雰囲気ができあがるまで待つべきでは? それができないネームバリューなり日本での信奉があったと見るべきか?
展覧会に行く前に作風を確認しておきたい。ポロックをみるには教養と盲目が必要。
それまでのアカデミズムを解体したのが印象派で、その次がピカソ。鏡に映したような肖像画を好んでいたのが、あの色彩の洪水の印象派をどう受け取ったのか? そこには現在のアートの氾濫からはみたら考えられない衝撃があったのが理解できるだろう。
その印象派を過去のモノにしたのがピカソで、あのゲルニカに代表されるキュビスムにも破壊力があったのが判るだろう。
そのピカソを過去のモノにしたのがポロックと言えば、ポロックの作風の衝撃を説明できるだろうか?
ただ美術的作品というより歴史的資料。
常設にも関連展示というか、愛知県美術館は現代アートのメッカでもあるので、ある程度、ポロック展に対峙できるだけの常設展はできる。
常設展は制作年代に注目して欲しい。ポロック以後の70年にどういう芸術運動がおこったのか、現代の日本のアートを牽引する奈良美智氏や森村泰昌氏がどう新しいかも感覚的につかめると思う。
まあ「恋する静物画」や「狂言展」をみて余裕がある方や、作風がとてつもなく好きという人にはオススメ。
音声ガイドはアートアンドバーン。石井竜也氏は芸術家としても有名で、ぴったりの人選。端末が、海外仕様なので、端末本体にスピーカーが。それにイヤホンをつける必要性はあるのか? デジタルの液晶でいいので何番を再生中かが視覚化できると、よりいいのに。
名古屋市美術館(伏見)
中村正義展
ふらふらと常設展示めぐりをしていると、時々出会う作家、というと失礼か。
写生的な風景画と、前衛的な抽象画に近い人物画を年代を見ると、交互に描いているようで、大変、興味深い。
常設展、第2室の平家物語関連の作品は、本当にスゴい。
おしむべきは、作品一覧・目録がないこと。作ったら作ったで大量にあまるのかもしれないし、日に何枚出て、だいたい何枚はけるか判りそうなものだが、それ以上に台所がひっ迫しているというところか。
名古屋市博物館
狂言共同社結成120周年記念 特別展
狂言でござる-狂言共同社と尾張の狂言
2011.1022~1204
愛知県美術館(栄)
生誕100年
ジャクソン・ポロック展
2011.1111~2012.0122
名古屋市美術館(伏見)
中村正義展
2011.1101~1225