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戦国のあいち(5)

愛知県陶磁資料館
戦国のあいち
−信長の見た城館・陶磁・世界−
 展示はおよそ3部構成で、1部は愛知県埋蔵文化財センターが主体になる「城館」というか、当時の地域支配の中心になる守護所の変遷を、歴史地理学的な復元と考古学的な発掘成果による展示。
 第2部は愛知県陶磁資料館が主体になる「陶磁」の展示。窯業の現場である窯跡の説明とグローバルに東アジアの窯業の概観。
 第3部は愛知県立大学が主体になる「世界」観の提示。寺院の什物による仏教的世界観と、宣教師の見た日本像の復元。
 まあ第1部の守護所総覧をメインにして2部・3部で補強する感じと捉えればいいのだろう。ただ、寺院の什物に対するライティングが少々痛々しい。
 リニモ沿線の研究機関や、沿線の展示施設、愛知県の教育系組織が連携して、展示活動・啓発活動をおこなう事は、もっと活用されてもいいように思う。
 陶磁器に関係なくても、中世の仏教儀礼や天皇の即位儀礼に関する展示・シンポジウムなども今後、可能性があるのではないだろうか?
 愛知県史を語る会なんかも、もっとやって欲しい。

愛知県陶磁資料館
愛知県の遺跡発掘調査の成果
 特別展示室を半分に分けて、朝日遺跡の遺物を中心にした展示と愛知県埋文センターのクロニクル的なパネル展示。
 南館の2階にも埋文センターによる展示があるので関連して見ておきたい。

「愛知県陶磁資料館」の新名称【募集】
http://www.pref.aichi.jp/0000053033.html

愛知県陶磁資料館
戦国のあいち
−信長の見た城館・陶磁・世界−
同時開催
愛知県の遺跡発掘調査の成果
2012.0728〜0930