33 仏像の大きさ比べ
漠然と半丈六といってきましたが、具体的にはどのくらいの大きさを半丈六と呼ぶのでしょう?
京都府・平等院の阿弥陀如来(丈六仏 283cm)、
戦国時代まで稲沢にあって名古屋・大須へ移った後、空襲で焼けてしまった七ツ寺・長福寺の阿弥陀如来(丈六仏 254cm)、
奥田町・安楽寺の阿弥陀如来(半丈六 168cm)、
中之庄・無量光院の阿弥陀如来(半丈六 140cm)を比較してみましょう。
七ツ寺の仏像の高さは平等院の仏像の生え際の高さであることが分かります。
稲沢市の半丈六と呼ばれる仏像の多くは無量光院の仏像の大きさと10cm前後で集中し奥田・安楽寺の仏像がかけはなれて大きいことが分かります。
また、興味深いのは無量光院の仏像の半分が安楽寺の客殿の阿弥陀如来(70.0cm 鎌倉時代後期)の大きさ、
さらにその半分が増田・加納院の阿弥陀如来(35.5cm 室町時代)と何らかの規則を見いだすことができそうです。
30 末法の時代
31 国鎮寺
32 現在から未来へ
33 大きさ比べ
34 阿弥陀三尊像
35 仏様の顔
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歴史に対する私観ですので正確なところは学術書でご確認ください。
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