〈信じる〉の解釈
いよいよ各論に入っていく訳だが、「Sunrise ~LOVE is ALL~」「Sunset ~LOVE is ALL~」から始めたい。
今回行うことは、ようは歌詞に対する「誤解」に近いものの抽出なのではあるが、少し歌詞の解釈について言及しておこう。
浜崎氏の歌詞の中で〈信じる〉というのは、独自の意味が付加しているように思う。それは〈信じる〉という行為に対して、信じる対象に見返りを求めるのである。つまり「信じさせて欲しい」は、信じる対象に「信じるに足る見返りが欲しい」という意味になるのだ。
ねぇ、あっくん。そばにいて、見返りをちょうだい。
もっともっと〈愛〉を、あっくんに届けたいよ。ひびかせたいよ。
というのが、両歌の大意となろうか? まあ単数なのか複数なのかは疑問が残るが、二人称が登場し、二人称に一人称が〈愛〉をあたえたいというような構造を、相反の心理状態を表す文句をはさんで、相反を打ち消しているような、、、
ビデオクリップについても言及しておこうか、天気図が読めれば、1時間待つ必要があったのだろうか? 「待ち」の文化というのも、普通になってしまうとなんか、考えもんだよね。