2題
粛正されちゃったか?
一宮市博物館
特別展 円空展
秋葉権現、柿本人麻呂、天神様。そうか、何度も反芻されるモチーフなんだな。その、よせあつめだから『白瑠璃の碗』は、なりたっているだけなのかな?
円空の法相宗の血脈、寺門派?の血脈が展示されてた。愛知県内のものが、おおかたなのかな? 豊田市民芸館のものがあるから、それでも面的な広がりを感じられるよね。あとは写真が記録写真というよりは、芸術的な写真が飾ってあった。
豊田市美術館
企画展
森村泰昌・なにものかへのレクイエム
ある意味『白瑠璃の碗』って、セルフポートレイトで、登場人物の考え方とか感じ方って、どうしても、自分の分身という側面が出てきてしまう。歴史学研究全般に、そういうことが、いえるのかは疑問符を付けておきたいけど、僕の場合は、どっかで、僕の不備な部分というのが、表現されてしまっているような気がする。
豊田だけの特徴らしいが『なにものかへのレクイエム』と『女優シリーズ』が両方見られる。両方で『なにものかへのレクイエム(男編)(女偏)』というような趣向だそうな。女優シリーズは、森村氏自身が新たに作品を選ばれたらしい。
はじめて液晶絵画と出会う。今の液晶って薄いんだ。額装と大差ないの。その絵画が動くという近未来性というか幻想性。プロジェクターで映写するのとは、ひと味違う存在感がなんかあるんだよね。プロジェクター投影の作品も練られていて、いい。
なんていうのかな? 表現としてのツールを開拓していく時期は、ある程度のウイットとか問題提起で、作品は成り立っていくんだけど、これが飽和した時に、どんな現象が起きるのか? ツールが新しくないというだけで、表現が色あせてゆくのだろうか? そして社会的な活動を永続的におこなっているのだから、何かは変化していて、問題意識も変化していくのだろう。ちと、ど壺ちっくだな。
一宮市博物館
特別展 円空展
20100522~0711
豊田市美術館
企画展
森村泰昌・なにものかへのレクイエム
20100626~0905