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愛知県史講演会

愛知県陶磁資料館
愛知県史講演会「考古資料からみた古代の愛知」

 えっ? 北野廃寺の祖型って、山田寺形式そのものではないの? 屋根に葺かれた状態の山田寺形式を地上から見ると、たぶん、北野廃寺式のように見える。山田寺形式を北野廃寺のように表現するのは「瓦当はデコボコしたものだ」という工人の固定観念なんだと思う。たぶん、山田寺形式を視察した高句麗系工人がつくったといったところぢゃないかな? 紀寺式でも雷文を内外逆にしたり〈誤謬〉的な飛躍が三河の瓦にはあるんだよね。尾張もそうだけど、東国って〈高句麗系〉がダイレクトに入ってきてる感じがあるよね。
 三河国分寺と越中国分寺の関係。大伴家持といえば、尾張少咋(をくひ)ではないのか? 西国系とされる大伴氏が北陸に派遣されるというイレギュラー、そこに介在する尾張氏というのは興味深いので記憶にある。尾張にも軒平のワラビ手文は入ってきてるし、少し調べたら、三河ともつながるのでは? それよりも細かい年代観の中で、そのルートが成立するかの方が、胃がキリキリするね。
 尾張の川原寺系って、黒岩廃寺に代表されるように、ひょっとしたら木曽川本流の河床遺跡に散見されるとかないのかな? まあ、尾張願興寺にも入ってきてるから、そんなマイナーではないんだろうし。。。
 瓦の話ばっかになっちゃったな。
 3題とも、それ1本で1回になる内容なだけに、また、じっくり聞きたいものだ。って、県史、読もうよ。。。

愛知県陶磁資料館
1000年前のハローワーク
20100703~0926

愛知県史講演会「考古資料からみた古代の愛知」
『考古4飛鳥~平安』の刊行にあたって 八賀晋氏
 古代愛知のものづくり 城ヶ谷和広氏
 尾張・三河の古代寺院 梶原義実氏
20100710(土) 午後1時~4時