2題
大津市歴史博物館
近江国庁と周辺遺跡
常設展の1コーナーのみの小さい展示だが、かえって要点がまとまって優れた展示。
http://www.amazon.co.jp/dp/4787710370/
これがセンセーショナルなタイトルだなと感じたのだが、改めて藤原仲麻呂をキーワードに飛雲文の瓦たちを見ると、ああ田村第も外区を大きく取るようなタイプと共通点が見えてくる気もする。
周辺遺跡も遺物の展示でプロットだけのうらみもあるが、長年の調査の中で共通点と相違点が提出されていく中で、考古学的な国府とか国衙がおぼろげながら見えてくるのではないだろうか?
尾張は、それらを借りてきて、並べ直していくだけだもんな。尾張は遺構というカタチでの考古学的蓄積が無い分、地名と類例から、大胆にきちんとした絵が描ける。
安土城考古博物館
近江の観音像と西国三十三所巡礼
年度末の特別展としては破格な展示。
まずは六観音に焦点をあてて、その変相としての三十三観音。西国の霊場としての西国三十三所に目を向けていく。
発端は遺跡から西国三十三所の木札が出土したことに始まるのか。出土木札の展示と伝世の木札も広く集めている。
と言いつつ、目玉は仏像だな。御衣木の用材ではないか?と推定される胎内の納入品も見られる。
大津市歴史博物館
ミニ企画展
大津の遺跡シリーズ9
近江国庁と周辺遺跡
20110118~0306
安土城考古博物館
企画展
近江の観音像と西国三十三所巡礼
20110211~0403