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4題

豊橋市自然史博物館
表浜の生きもの
 エントランスでのパネルを中心にした展示だが、しっかりとした図録もある展示。
 表浜というのは三河湾に対して太平洋側を指し、伊良湖岬から浜名湖の辺りまでと定義していた。
 島崎藤村の「椰子の実」は伊良湖岬に南の島から椰子の実が流れ着いたことを柳田国男が語ったことに取材されていることに象徴されるように漂着物。
 海外からのゴミもそうだし、漁具や、波の浸食により削られたガラス片。生物の死骸も例外ではない。
 そのような物を丁寧に標本にしている。
 展示見て図録買って夏には表浜にいきたい。

豊橋市自然史博物館
ダイナビジョンシアター(大型映像)
ダイノトピア 失われた恐竜王国
 恐竜が出てくるというだけの非常に娯楽性の高い映像。
 ストーリーがどうのとかプロットがどうのとかは、まあおいておくとして、原理主義的には娯楽映画なら映画館でやるべきでは? と言われかねないのでは?
 引き合いを出すべきではないが、シーモンスターのような娯楽性の高い科学映画と、このような科学性のフィクションの娯楽映画では質的に違うのではないか?
 まあ、コンテンツを、どうこうするにはマーケティングや実際の入館者数を比べて詳細に議論されるべきなのかな?
 個人的な意見を言えば(と言いつつ徹頭徹尾、個人的意見なのだが)科学館・自然史博物館では娯楽性はさておき科学的なコンテンツを見たい。それはダイノトピアを上映してはいけないと言うわけではなく、もっと融通を効かせて、例えば夕刻から2時間くらいのミュージシャンのライブ映像をワンドリンク付きで見せるような活用するくらいの幅は映像展示施設を持っている強みとして考えてもいいのではないか?
 そう考えた時に、子供向け娯楽映像としてダイノトピアが適切なのか? まあ、恐竜売りの博物館だしな・・・ 時間の制約によるプロットの甘さでもない気がするんだよな・・・

豊橋市美術博物館
カンヴァスに描かれた女性たち
 巡回展で4月始まりなんだけど外国館からの借り受けが311以前のようでラッキーな展示。
 ともすれば数年、このような展示は見れなくなるのかもしれない。
 ルネッサンスくらいから印象派の手前くらいまでの女性をあつかった絵画の概観。
 聖母子像、神話としての女性、肖像画、娘、母子と聖母子がふつうの母子になる過程のような展示。
 ルネッサンスというとイコノグラフが柔らかく崩れていくような時代。儀軌なしで女性像として見ても楽しい展示。

豊橋市美術博物館
「新」収蔵品展
 1点を上げれば上田薫氏の苺の作品ではないだろうか?
『トリックアート』展では、はっきり言ってピンと来なかった作品群だが、1975年の作品だと知って改めてすごいと思った。
 このようなスーパーリアリズムの作品群はインクジェットの発達と照らして考えるべき。その意味で1975年という時代はスゴい。

豊橋市自然史博物館(のんほいパーク内)
ダイナビジョンシアター(大型映像)
ダイノトピア 失われた恐竜王国
2011.0406~0626

豊橋市自然史博物館(のんほいパーク内)
「国際博物館の日」記念事業 収蔵資料紹介展
表浜の生きもの
2011.0423~0626

豊橋市美術博物館
「新」収蔵品展
2011.0402~0619(美術)
2011.0514~0619(歴史)

豊橋市美術博物館
カンヴァスに描かれた女性たち
2011.0521~0710

『カンヴァスに描かれた女性たち展』 収録時間:約27分 音声ガイド解説作品一覧附 解説件数:25件 制作:カセットミュージアム
*コンパクトにイコノグラフも含めた概観がまとめられている。
*余談というカタチで1点について掘り下げていくか、章末に展示の大まかな流れを挟んでいくか、展示内容と音声ガイドのあり方はいろいろと考えられそう。