5題
高浜市やきものの里 かわら美術館
長崎歴史文化博物館 収蔵品展
【終了しました】
せっかく紹介するんだから、始まって早い内に見に行かないとな。
ようは出島時代の長崎にまつわる文物の展示。
外国から入ってくるもの、外国に輸出するもの、朝鮮出兵から長崎に連れてこられた工人による陶磁器。
普段は3階は常設展示だが、3階まで企画展に使われていて、けっこう豪華。
春日井市中央公民館 森浩一文庫展示
寺社境内図の版画展
版画の境内図と地誌の関係はなんか気になる。
比較的、早い段階の地誌でも、境内図に付随するような略縁起、境内の建物、什物を列記する仕様は似通っている気がする。
参詣曼荼羅と境内図の関係、地誌と境内図の前後関係など、考え出すと意外に結論が見えない。
一応の現段階でのアウトラインは、絵解きの付随する参詣曼荼羅が高僧伝絵の系譜からつくられ、より簡便に境内図が作成される。境内図に付随する略縁起を集成する目的ももって地誌が編纂されていく。境内図を集成するような名所図会は最後になるのか?
善光寺の大勧進、大本願の位置も気になるな。。。
名古屋ボストン美術館(金山)
恋する静物−静物画の世界 りんごの想い。レモンのこころ。
呼びとめられたものの光
表題から軽い収蔵品展なのかと考えていたが、ガッツリと芯の通った静物画のクロニクルだ。
始まりはオランダ絵画。静物画が市民権を得るのがこの時代であるのは以前に見た。静物画と言えばセザンヌ。セザンヌへどのようにたどり着くのか?
立体物との関係も展示されている。セザンヌ以後、近代・現代の思想的な絵画運動の中で静物画という技法がどのように享受され解釈されていくのか?
音声ガイドが展示順になっていないので、今回ばかりはiPodではなく音声ガイド端末をオススメ。
名古屋都市センター(金山南ビル)
歴史の里(志段味古墳群)
古代歴史ロマンを感じて
パネル展
最初からけんか腰だが、なんで研究史を無視する?
自分の頭で考えて手で触れて、自分なりの考えを出すのは、大切なことで、逆に、この部分が欠けている研究者はゴマンといるから、いい傾向ではあるのだが、以前に誰が何を感じ、どう空想したのか? を説明できないのは、なぜ?
ウチだって、認識の異なることは両論併記してるのに?
まあ保育社のアレに依存していない研究者というのは、実は貴重で応援したいのは当たり前にあるのだが。
と、展示とは全く関係ないな。
ゆとりーとラインの終点が東谷山(とうごくさん)で、周辺に前期〜終末期? までの古墳が点在している。
その志段味(しだみ)古墳群の整備事業が進んでいて、その中間発表的な意味合いのパネル展示。
なるほど時期的に東之宮と青塚茶臼山の中間で規模も115mと「普通の盟主」程度と白鳥塚は考えてもいいのか。
ただ、大須二子山の築造年代は懐疑的。尾張草香の子供といった所か? 草香から大隅まで、尾張氏で突出した人物は少なくとも『日本書紀』には見えない。
『旧事記・天孫本紀』には応神の代から皇室と蜜月の尾張氏というのも描かれている。順番はさておき、鶴舞・八幡山、断夫山、大須二子山の3代は応神から継体の間で収めるのが文献学的に適切なように感じる。
大須二子山の馬具、甲冑についても門外漢だが、6世紀まで下げる必要性を感じない。国産系のはしり的なもので5世紀の中頃(440年代〜450年代)くらいには考えられないのか?
まあ沖の島の、あの杏葉を5世紀末と言ってる人の言うことだから・・・
松坂屋美術館(矢場町・南館7階)
松坂屋創業400周年・松坂屋美術館開館20周年記念
川合玉堂展−描かれた日本の原風景−
なんていうの、ザ・玉堂という作品は牧歌的な風景の中に、なんかピンと琴線が張られているような感じ。
まあ、その作風が好きか嫌いかになるのではないか?
しかし、どうも初期の作品と晩年の作品に、その作風に入らないものが何点かあるらしい。
若い頃の作品は、松をうわっと勢いよく描いたり、詩人の透徹としたまなざしを描き出したり、青さとは異なる若々しさがみなぎるような作品があった。
晩年の作品は、今流に言うと、ヘタウマの妙。琴線のカケラもないような感じ。
「ああ玉堂でしょ」と思う向きにも再発見できる作品があるかも、オススメ。
高浜市やきものの里 かわら美術館
特別展
長崎歴史文化博物館 収蔵品展
2011.0806~0925
春日井市中央公民館 森浩一文庫展示
寺社境内図の版画展
2011.0618~0717
2011.0917~1030
名古屋ボストン美術館(金山)
恋する静物−静物画の世界 りんごの想い。レモンのこころ。
呼びとめられたものの光
2011.0917~2012.0212
名古屋都市センター(金山南ビル)
歴史の里(志段味古墳群)
古代歴史ロマンを感じて
パネル展
2011.0921〜1006
松坂屋美術館(矢場町・南館7階)
松坂屋創業400周年・松坂屋美術館開館20周年記念
川合玉堂展−描かれた日本の原風景−
2011.0903〜1010