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一宮3題

一宮市三岸節子記念美術館(旧・尾西)
佐分眞展
-洋画界を疾走した伝説の画家-
三岸節子
風景画家として-滞欧期-
 2階が特別展の佐分眞展、1階が常設のテーマ展示。
 一宮市博物館の絹谷幸二展とかけ持ちする場合は、こちらを先に見るのをオススメ。絵画史というか時系列的に前後関係があるので、この方がすっきりする。
 佐分は荻須高徳と同じような時期の洋画家。エコール・ド・パリになるのか? 昭和1ケタの時期の作品が多く並べられていた。
 描点が大きく、絵画限界が遠くなる輪郭のやわらかい作風。書翰や習作もけっこうな点数、展示されている。
 1階の方は個人的に赤い屋根の家の作品群が好き。20歳の自画像に恋しそうになった。故人の過去に恋するだなんて、、、

一宮市尾西歴史民俗資料館
江戸時代の旅
 バスがこっち経由しかないから、よってみる。
 江戸時代は藩単位の支配体制なので、旅は難しかったのでは? と思っていたが、外国人からすると「旅行好きの民族」とみられるような一面もあるのか。
 神社仏閣に対する「おかげ参り」のような現象も確かにあるわな。
 道中図、神社仏閣の番付、名所図会など旅の事前準備的なモノから、矢立のような旅路での携行品などが展示されている。
 1階の常設展示、別棟の脇本陣とあわせてみれば、江戸時代の旅が立体的に立ち現れてくるのでは?

一宮市博物館
絹谷幸二展
 ああ、あのエントランスの壁画の作者なんだ。
 ポスターに鼻筋の2つある顔の絵があって、ああピカソのキュビスムの系譜なのかと思ったら、仏像の絵なども手がけておられて、三面大黒と解釈した方が正しいのかもしれない。
 色彩の洪水。あふれ出るモチーフの泉。
 絵画に留まらず、立体作品も多い。展示室が狭く感じるような詰め込み方。

一宮市三岸節子記念美術館(旧・尾西)
特別展
佐分眞展
-洋画界を疾走した伝説の画家-
2011.1008~1123
三岸節子
風景画家として-滞欧期-
2011.1008~2012.0122

一宮市尾西歴史民俗資料館
特別展
江戸時代の旅
2011.1001〜1204

一宮市博物館
市制施行90周年記念 特別展
絹谷幸二展
2011.1008~1127