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3題

高浜市やきものの里 かわら美術館
アール・ブリュット・ジャポネ
 どちらかというと刈谷系の展示なのでは? と思ったら2005年に「アウトサイダー・アート」というネーミングで展覧会をおこなっていたという。
 まずはアール・ブリュットやアウトサイダー・アートの説明をしないと、、、ようは正規の美術に関する高等教育を受けていない人の作品群。なんていうの知的に障害のある人の作品が中心になるのか?
 僕は歴史に関する高等教育を受けていないんだけど僕の手法をアウトサイダー・ヒストリーというのかな?
 それはどっかで僕のおごりであるのと同時に、アール・ブリュットという言葉で作品をくくってしまうことが、区別や差別の源泉になりかねないという危険性をはらんでいる。
 作品自体は、表現するという欲求と、思いぐせやトラウマに近い強迫観念による造形というか1階の講堂と2階の展示室の展示なのだが、もう、すべてを見てまわるだけで、ふらふら。
 作品はフランスで開催された展示の凱旋展で、以前『新日曜美術館』で紹介された作品群になる。
 すすめる、すすめない以前に、そういう精神状態に学術的な興味があるかとか、お気に入りの作家がいるのか? という基準でないと見ても意味のないモノだから、いや別にどんな美術作品でも、それはそういうことなんだと思うんだけど・・・

名古屋市見晴台考古資料館(笠寺)
春季ロビー展
「尾張氏」をささえた産業
−古墳時代の鉄・塩・須恵器を探る−
 資料館のエントランスというかロビーの展示だが、キャプションがしっかり作られていて、展示品以上に内容が立ち現れてくるつくり。
 展示室は常設展の期間で、しっかり作り込まれた展示。見晴台遺跡の弥生時代はもちろん戦中の戦争遺跡までのクロニクル、名古屋市域のクロニクルと、小さいながらまとまった展示。
 名古屋市博物館の展示で名古屋の考古学や歴史に興味を持ったら、1度は訪れてみたい資料館。

名古屋市博物館
企画展
尾張氏(おわりうじ)
☆志段味(しだみ)古墳群をときあかす
 以前、ブログで紹介したんだけど、志段味のこの一族って「少治田」氏ぢゃない?(『愛知県史 古代1』三一六
 尾張戸神社ってのも「少治田」からの転訛なのでは? そう考えた方が、尾張戸の「戸」の説明がしっくりくるのではないだろうか?
 なんか、ここまで書いたら、疲れちゃったので、あとは後日。。。
 展示は志段味の調査成果を中心に古墳時代を概観。前期の東谷山の3古墳と白鳥塚、中期〜後期の志段味大塚などのホタテ貝式古墳、〜終末期の東谷山古墳群(群集墳)と志段味の調査だけでも十分概観できるところに、いわゆる大ナゴヤ古墳群の八幡山、大須二子山、断夫山や、墳丘が存在したのか疑問が残るが北名古屋の能田旭古墳、最後の前方後円墳になるのか? 小幡茶臼山古墳などで補強している。
 志段味大塚古墳に関連して他地域のホタテ貝古墳。
 大ナゴヤ古墳群の被葬者が造営主体かもしれない名古屋市域の集落遺跡・伊勢山中学校遺跡など熱田台地のヘリの所の遺跡群、春日井の古窯、味美古墳群。
 少し主観的でとっ散らかった感じになってしまったが、博物館へ行って現物を見た方がしっくりくるだろう。
 常設展示のフリールームも古墳時代関連なので常設展もオススメ。
 もし疲れて力が出なければ、常設展示の全てを見る必要はないし、お気に入りの展示があればお気に入りの場所と、注目の資料として池禅尼(和久井映見さん)の経塚といわれる大御堂寺の資料は大河関連なので注目、あとフリールーム、フリールームの隣の甲冑の展示は『へうげもの』関連、加藤清正(具志堅用高さん)にまつわる伝説のある甲冑が展示されていた。

高浜市やきものの里 かわら美術館
パリから凱旋! 63人の日本人作家による自由で純粋な創造から生まれた芸術
アール・ブリュット・ジャポネ
2012.0407〜0603

名古屋市見晴台考古資料館(笠寺)
春季ロビー展
「尾張氏」をささえた産業
−古墳時代の鉄・塩・須恵器を探る−
2012.0424〜0610

名古屋市博物館
企画展
尾張氏(おわりうじ)
☆志段味(しだみ)古墳群をときあかす
2012.0428〜0610