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小沢昭一について考えるのココロだ!

 先にことわっておくが、僕は初代・小沢昭一については知らない。
 これから話す内容も「初代・小沢昭一の語ったことなのでは?」と思われる向きもあるかもしれないが、僕の持っている本には、必ず2代目の、あとがきなり、まえがきが附されているので、これはすでに2代目に関連される事項に僕の中では含まれてしまう。

 やはり初代の真骨頂は役者としてのそれで、僕は2代目が相武紗季さんが介護福祉士か家政婦で主演のテレビドラマで、少しいぢわるなおぢいちゃん役を一度きり、あとは細木数子さんの番組で、ハモニカを吹いてたのしか覚えていない。
 もちろん『小沢昭一的こころ』はネットで聞けるので聞いていたが、ラジオで拝聴するのとテレビで見るのには、いささか違いがある。
 宮坂さん(ある意味、ラジオドラマだったのか?)も好きだけど、年末・年始に放浪芸の話を少しからめる回が好き。でろれん祭文になるのか? 犬が竹カゴをかぶって、弘法大師が「いや「笑」だ!」というのを、実演していたのが忘れられない。

放浪芸雑録』のような大著もあるのだが、ネットで目次を見ると、

第1部 私は河原乞食・考
第2部 私のための芸能野史
第3部 日本の放浪芸
第4部 放浪芸雑録

 とあるので、勝手な解釈で
私は河原乞食・考
私のための芸能野史
日本の放浪芸 オリジナル版
 の3冊を、まず買いそろえた。(今、入試困難なものもあるので、しょせん文庫なので適正価格のものを、いろいろ検索した方がいい)
 先にことわっておくが、民俗というか祭とか民衆芸能については、あまり得意ではない。ホントに、この3冊と、関山和夫氏『庶民芸能と仏教』くらいしか読んでいないし、しかも読んだだけで、実際を見にいくことは滅多にない。尾張万歳(知多)と三河万歳(安城)を数えるほどしか見ていない。
 関山先生が尾張に関係あることもあり、東海圏の芸能についても多く取り上げられている。見ないのはホントにもったいないことだ。
 そうそう写真集として『日本の放浪芸』とDVDとして現在購入可能な『小沢昭一の「新日本の放浪芸」〜訪ねて韓国・インドまで〜』があるので、喪に服さずに正月に見ようかな。鈴鹿の農家の人が集まっての三曲万歳は壮観。

 なぜ、小沢昭一の放浪芸研究に興味を持ったかといえば『日本の放浪芸 オリジナル版』を買ったのが最初になるのではないか? 『日本の放浪芸』を買う10年ほど前に知多で、活字化された尾張万歳の台本を見つけて、もう実演されてしまうと、言葉を聞き取るだけの能力が(文語だから)ないから、それが台本のカタチになると、御殿万歳でも門付けのめでたいものでも、七福神でも神仏習合的というか、仏菩薩、神祇を言祝ぎする修辞に興味を持った。
『日本の放浪芸』を手にしたのは、その影響があるのではないか?
 2007年の正月に読んで・・・と、書いててウソがあるぞ。
 2004年〜2007年くらいまでの記憶って曖昧なんだよな。皆無と言っていい。

 ちょっと思い出してみるので、今日はここまで。