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伏見2題(2)

名古屋市美術館(伏見)
上村松園展
 やっと、わかった! 上村松園の個展が、なぜピンと来ないか。
 描かれた美人達が食いあうというか、誰が1番かを、絵同士が張り合っているのではないだろうか?
 例えば常設展に1点(例えば鼓の音72)とか、ホテルのロビーに1点(例えば花嫁80)とか、そんなに大きな絵でなくても、松園の絵であれば、その場の雰囲気を喰ってしまう。そのくらい迫力があるはずなのに、個展になると、どうしてもお互いにライバル関係になってしまって、惜しい感じがする。
 でも2010年?に巡回した展覧会の次の個展で、名古屋で、あれだけ、まとまった数の上村松園を見れるのは非常に貴重な機会。美人画が好きな人は、もう必ず行くレベル。
 目玉は、やはり「花がたみ42」なんだろう。楊貴妃33、静御前6もいい。まあ、お気に入りの1枚を見つけるのが美術館の楽しみなので、目玉だけでなく、「あいつフシアナ!」的に、自分の好きな1点を探してください。
 あと展示で目に付いたのは「冬雨63と雪62」とか「初雪59と春雪61」のような同一人物と思われる連作が、アンディーウォーホールてきな、すごくポップな視覚効果が出ていて、個展も悪くないなと思わせる工夫に見える。
「美人観書85、桃の節供82、娘83」だったかな?別人で年齢も24、16、18くらい?かなと思わせるんだけど、額装がよく似ていて、連作的に見れて楽しかった。
 ああ音声ガイドは羽田美智子さん(ゴメン、かりなかった)。
 常設の第3室に上村松園の下絵が展示されている。下絵があれだけ丁寧に保存されているのにはビックリする。「花がたみ」の足下に、なぜ扇が落ちているのか? という疑問が、下絵を見ると解決する?
 常設に草間弥生氏の展示が数点、ボートとケイタイのデザインが、やはり目を引く。エコールドパリはモジリアーニの「おさげの女」。郷土の展示に川合玉堂が1点。ピンとした画風からヘタウマの境地に至る過渡的な作品になるのか? 静けさの中に、おおらかな状景にみえた。あんまピンとした感じは好きぢゃないんだよね。

名古屋市科学館(伏見)
ドラえもんの科学みらい展
 映像展示が多くて少し残念。展示室の大きさと入っている観客と展示の数がミスマッチしていて、非常に疲れる。音声ガイド借りたんだけど35分くらい、あの場所にいたら、もうクタクタW
 いくら子供に受けても、大人が納得しないと、なかなか次に続かない。
 体験型の展示を体験しようとすると、どれも15〜30分程度の時間が必要で、そのように用意して時間をみた方がいい。
(ちゃんと褒めれてないけど疲れた)

名古屋市美術館(伏見)
開館25周年記念
上村松園展
2013.0420〜0602

名古屋市科学館(伏見)
特別展
ドラえもんの科学未来展(仮称)
2013.0316〜0506