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3題+1題(4)

【終了しました】
清洲貝殻山貝塚資料館
国重要文化財指定記念展
「朝日遺跡、よみがえる弥生の技」
【終了しました】
清須市立図書館1階 歴史資料展示室 
サテライト展示
「朝日遺跡のはじまり」
 朝日遺跡は清須市から一部、名古屋市にまでまたがる弥生時代を中心にした遺跡。
 銅鐸や青銅製品や低湿地の遺跡と言うことで多くの木製品など、全国的に見ても貴重な資料が出土し、遺跡の規模から考えても東海とか中部圏を代表する遺跡。で、出土品が、このたび重要文化財に指定された。
 でも、一般に弥生時代というと記紀の語る以前の、いわゆる先史(プレヒストリック)の時代で、イメーヂも牧歌的で稲作の始まった頃という、ぼんやりというか教科書程度の記述にしてしまうと、どうしてもこんな話になる。
 しかし、日本語とか日本の社会制度にとって大きな変革の時代で、実際には長さも教科書的に言っても6百年、実際には7百年くらいになるのか? 近代と比べたら長大な時間だし、織豊期からこっちを考えても、それよりも長い。それが、単一の社会構造や一定の社会構造のままで、存続していたとは考えにくい。
 ある意味で、その複雑な社会構造を知るための鑑になりそうなのは『様式と編年』とよばれる土器の形式変化の過程を見ていくこと。
 朝日遺跡というか尾張地域の弥生時代の始まりは、縄紋的な土器を使い、西からの土器の移入には一呼吸あるとか、細頸壺と呼ばれる壺には口の所に横に何本かの線を引くことが西から伝わると、三河地域は、その流入を一旦拒否して黒色の大きな壺を作るようになるとか、東海地域に独特の赤彩の土器が使われるようになるとか、そういうのが一目で判るように展示されたら、牧歌的とか稲作だけの弥生像ではなく、多様な部族同士の協調や反発の歴史としての弥生時代が感じ取れるのではないだろうか?
 ただ闇雲におこっているだけではないことを、ここに記しておく。
 ああ貝殻山貝塚資料館は5月28日まで展示替え休館。

清須市はるひ美術館(旧・春日村)
企画展 清須ゆかりの作家
加藤正音展
 ノーマークだったので、いい人を見つけた感じ。
 歴史に取材した日本画になるのか?
 道成寺(安珍と清姫)、壬申の乱、三英傑、徳川宗春と言った感じ。
 食わず嫌いではるひ美術館は行ってなかったのだが、図書館・美術館・歴史展示室の複合施設として優れた場所。市町村合併の後で展示が「清須の」になってて痛々しかったり、図書館で中学生や高校生が勉強しているのが、ちょっと疑問だったりする、以前の使用状況と言うが分からないので軽率なことは言えないが。たけお問題もあり、中高生が図書館で勉強するのはデフォルトという感覚は、生活環境の問題もあって賛否両論の極端に別れる所なんだろうが、個人的には「図書館で宿題をやる人は図書館の1次的な利用者ではない」という立場。
 県立図書館では、座席を利用するには申請が必要だし、大学の図書館でも高校生がテスト期間に勉強に来て本来業務に差し障りが出てくる(今は大学内は身分証がないと建物に入れないんだけどね)とか、本来的には図書を探す場所、借りるところというのが図書館で、元来、図書館が勉強部屋になることは反対だし、勉強するところがない人を(家庭の事情などを加味して)判断して許可証を出すとか、公民館や市民センターの空き時間を利用して「宿題用学割」みたいな制度で「宿題部屋」を作った方がいいのではという立場。ちょっと「たけお問題」の専門家が、そのことに対して、根本的な、そもそも論をしないのはおかしいのでは?という立場。「ネットで真実を知った」的な話が昨今、聞かれるが普通に一般市民が一般の生活をしていても「ネット上の、この論点はおかしい」的な現象にあってしまうのでね。

名古屋パルコ パルコギャラリー(西館8F 矢場町)
きゃりーぱみゅぱみゅーじあむ
2013.0516〜0610
 展示品撮影可でパンフレットはないのかな? 音声ガイドでストーリーが展開するので音声ガイドは必須、恥ずかしくても借りた方がいい。
 内容はきゃりーぱみゅぱみゅさんがミュージック・クリップなどで着た衣裳の展示なのだが、ストーリーが凝っているので、その辺は会場で。
 第一印象は、当たり前の話なんだけど「きゃりーちゃんって、こんなに小っちゃかったんだ」という、当たり前かつ忘れがちな感想。
 いい意味で見世物小屋感があって、すごくいい感じ。グロテスクとカワイイとか独特の世界観のある衣裳や小物が、ハレの空間のドロッとした猥雑さと相まっている感じ。これは、けして私がオジサンだからではない。
 あとは世界観を維持するためのマヌカンさんの努力がハンパない! ここは注目ポイントかもしれない。
 ただ、やっぱ、おしむらくはパンフレットがあるとな・・・どっちかって言うと制作時間を長くすると凝り過ぎで、とんでもないことになるという体で、きゃりーぱみゅぱみゅというプロジェクトは動いている感じがして、その中でも衣裳や小道具の記録写真的なモノは必要なんだと思うんだよね。ひるがえって僕は自分の撮影能力やスマホやケータイの性能(まあコンデジとか用意すればいいのカモだが)は信用してなくて、その辺での撮影可で、やっぱパンフレットが欲しいな。逆にシンプルなA4横長の16ページくらいのがいい。

清洲貝殻山貝塚資料館
国重要文化財指定記念展
「朝日遺跡、よみがえる弥生の技」
2013.0320〜0519

清須市立図書館1階 歴史資料展示室 
サテライト展示
「朝日遺跡のはじまり」
2013.0209〜0519

清須市はるひ美術館(旧・春日村)
企画展 清須ゆかりの作家
加藤正音展
2013.0412〜0609

名古屋パルコ パルコギャラリー(西館8F 矢場町)
きゃりーぱみゅぱみゅーじあむ
2013.0516〜0610